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植物の話題


by 静吉

建国(色々)

我が家の今年の建国は例年に増して柄毛の出が多いみたいな感じです。

そんなことで建国の棚周りをついつい何時間も眺めてしまいます。ヤフオクに出しても買ってくる分も多いので一向に数は減らず大体200鉢前後ありますので見ていて飽きません。

見ていて飽きないというのは実は嘘で、その中のどれかに期待してみているものがあったりするのですから飽きないような気がしているだけで、多くの建国は平凡なままなのでこれらは見ていても実につまりませんから飽きてしまいます。

そんな見ていて飽きちゃう平凡な建国ですが、今年はその平凡な凡クラスの建国にもちょっとした変化が出るものが比較的多く見られたりしてちょっぴり興奮気味に棚を観察しています。
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現状まだどれがどうって程じゃないのですが、これらはごく平凡な建国の中から出ているのです。建国136や建国No.1もそれなりに頑張っていますが、これらの136やNo.1は元々少々高価だったのである程度頑張りを見せても当たり前って感じですが、そのほかの凡クラス建国は高くても数万以下ですから、頑張ってくれたらよくやったなあって感じになります。

テストでいつも30点しか取れない子が、頑張って55点取ってきたような感じで括目しちゃうわけです。100点じゃないところは愛嬌です。

100点って、建国であれば紺覆輪萌黄中斑の建国殿羆とも言われる「建国殿」か、紺覆輪天冴え中透けの本羆こと「」が最高点な100点満点なのです。

ちなみに建国殿の違いの区別がついている人がどれほどいるかですが、以前はどちらも同じとされていたようにどちらも紺覆輪ですが、この二者は明らかに別芸品種なのです。

どちらも建国から生まれますが、羆から生まれたら本系の羆と言うことになってますが、建国から羆が生まれてもそれは本羆です。

それでは本系の羆と、建国から生まれた羆は何が違うのでしょうか。

基本は天冴え紺覆輪中透け後暗みが羆ですが、古葉で逆に後冴えるタイプの羆も関東で生まれていいます。これは二昨年末に東北へ嫁入りしました。(その現場にいました)

関東で生まれたこの羆は、天葉がきれいな紺覆輪で中透け部分がやや薄黄緑色で上がってきて、これがゆるりゆるりと中斑が冴えて透明感が強くなってすっきりした紺覆輪になる芸です。これは本系の天冴え中透け状に上がり後やや暗む羆から比べると逆の芸になります。

同じ羆なのにどうして芸風が若干違うのか。

それは一度建国に戻ってから、また縞となってそれが紺覆輪中透けとして出来たときの過程が違うからです。その時の遺伝子形態に揺らぎがあるのが建国や金牡丹なのです。

金牡丹も縞を内包しているので、どんな個体でも縞を出しますのでこの辺は建国ととても良く似ています。だからと言って仔も同じ芸の縞が出るかと言えば、金牡丹に関しては同じになるもならないもあるのです。

いっぽう羆の場合は一度決まった芸の羆からは同じ芸の羆が生まれますが、羆から出た青の場合はまた違うタイプの羆(そんなにタイプ違いがあるわけではなく、実際に青から羆が再度出現は難しい)が生まれる可能性もあるのです。

そんなわけで関東で生まれた羆は、天葉が紺覆輪で中透けがやや薄黄緑で上がって古葉できれいな紺覆輪中透けとなる新タイプで、この新タイプの羆の方が今まである羆から比べたらダントツのオリジナル性を持って新しく貴重なのです。

天葉が紺覆輪で中透けがやや薄黄緑で上がって古葉できれいな紺覆輪中透けとなる新タイプ」の「スーパー羆」はまだ1鉢(仔二本付きのよう)だけの本当に貴重な芸なのです。幸い作上手と言われる東北のお棚に収まっていますので、このまましっかり増殖させて富貴蘭界に普及に努めて欲しいと思います。

このように建国からは未知の芸の品種が誕生する可能性を秘めているのです。それゆえに金牡丹建国と共々にこれから変化種を追い求める先鋭的マニアックな品種としてますますこの二品種から目が離せなくなります。

幸いに建国も金牡丹も品数だけはたくさんあるので入手が難しくないことです。建国も金牡丹も下手な鉄砲数撃ちゃ当る方式で行くしかありません。どういうことかと言うよりも一枚の宝くじよりは十枚、十枚よりは百枚の方が当たる確率は多くなるからなのです。

安めの建国を100鉢集めて色々観察するってのが建国に関してはお勧めですが、少数精鋭なら芸の良い建国殿(紺覆輪萌黄中斑)を手に入れるってのもありですが、建国殿からは羆は生まれないです。建国殿から生まれた青からならまた羆へのチャンスはあります。

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山王ビル101
厳島静吉 携帯080-1279-2190



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by midorinohouseki | 2017-07-26 07:46 | 建国系